乃木坂活字部/ななさつめ 「マリアビートル」
ダ・ヴィンチ x 高山一実 乃木坂ブックアワード 投稿者 kazuminmovie
伊坂幸太郎「マリアビートル」読了
読書時間:600分程
殺し屋シリーズ読破。
今回は生田絵梨花ご推薦のマリアビートルを読みました
580ページ程、こんな長い小説は初めてかも
あらすじ
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!
かずみん配役
→真莉亜
少し、真莉亜をかずみんで妄想してたかな
寝るのが仕事ですw
読んだ後改めて見ると爆笑してしまうw
生田画伯のPOP…というかスケッチブック
なんで新幹線が笑っているのか…これポイントでしたねw
檸檬・蜜柑、王子・木村、天道虫、アイツら、狼…?もしくはまさかの蛇w?
娯楽として最高に楽しい小説だった。
こんな「読んでいて楽しい」小説は初めてかも
5人の登場人物がザッピングして物語が進んでいくが
多人数視点の物語をきっちりと文章で構成出来るのが凄いわ
前作より増したスピード感や、走行中の新幹線という密室での緊迫感
個性豊かな殺し屋たちがコミカルに、スリリングに一つのトランクを奪い合います。
前作の「鯨」の様な特殊能力者は居らず、みんな生粋の殺し屋たちです
前作の出来事やキャラクターも物語に絡んでおり
前作ファンを楽しませる要素もあります。
ただ、結末が「ご想像にお任せします」展開なので
大きなカタルシスを得られなかった、しっかり書いて欲しかったな
全然スカッとしなかった、タイトルの「マリアビートル」だけあって
終盤になるに連れ真莉亜と天道虫コンビにフォーカスがあたっていく
もう少し終盤の出来事をザッピングして欲しかった
あとは盛岡へ亡くなった婚約者の両親に会いに行ったあの人が
その後どうなったのか?知りたかった。
個性豊かな殺し屋たち
僕の個人的な意見を言うけれど←
この物語はどんでん返しとかそういうミステリー系ではなく
キャラクターの造形や言動を楽しむのが醍醐味だと思います
その辺ライトノベルな感じがします
王子慧
この物語における重要人物
下衆の極みです、中学生の外見とは裏腹に悪魔
ただ天道虫とは真逆のラッキーな人です
くさい、くさすぎるんだよ。
ルワンダ大虐殺の書籍を例に自分が優位に立ち
人をコントロールさせる方法を解説しているのですが
その話を聴くと伊藤計劃の「虐殺器官」に登場する
ジョン・ポールと同じようなことをしてるんだなと思いました
ジョン・ポールは元言語学者で巧みな話術で権力者に
戦争を引き起こさせるように仕向ける虐殺のコーディネーター
そんなポールのように学校内の生徒の感情をコントロールして
学級崩壊を楽しんでる少年は殺し屋達もコントロールしていきます。
彼がどのように惨たらしく死んでいくことで
最高のカタルシスを得ることが出来るはずだったのですが…
一番の消化不良。
このキャラクターを高杉真宙くんで妄想してました
黒ミッチをイメージしてました。
蜜柑・檸檬
2人組の業界内でも名のある殺し屋
新幹線に乗る前に13人殺してます…怖い。
蜜柑は「文学好き」なんですが
檸檬が「某幼児向け番組が大好き」という異彩なキャラクター
ことあるごとに番組で喩え話が始まります。
この檸檬がいるおかげでこの小説が大変コミカルになってます
今回、マリアビートルで一番好きなキャラです
最後の最後で笑いましたw
蜜柑はあまり妄想してなかったですけど
檸檬はずっとムロツヨシさんで想像してました
ぴったりだと思うんだけどなぁw
天道虫
真莉亜の仲介より新幹線に乗っている殺し屋
王子とは真逆、追手内洋一くんと同じレベルの
アンラッキーマンです、ギャグ漫画の様な運の悪さ
彼の行動もコミカルに描かれています、物語の癒やし担当
新幹線内に何者かが持っている「黒いトランク」を奪うのが目的
なんだけど、彼の行動には必ず不幸が訪れます。
脇役の様で実は主人公ポジション。
ラジオドラマ
www.youtube.com
おぉいいなラジオドラマ!
オーディオブック化とかしないかね?
映画「グラスホッパー」
4/1よりレンタル開始された「グラスホッパー」を見ました。
山田涼介くんのカッコよさを堪能するPVになっておりますw
やっぱり根こそぎストーリーが改変されていて
原作の持ち味が全然活かされてないと思いました
やっぱ2時間でスタイリッシュにまとめるとあんな感じになるのね
大事な砂糖入れ忘れた、味の無いパンケーキ食ってる感じ。
俳優陣の演技は凄く良かったと思います
次回予告
乃木坂46 ダ・ヴィンチ x 高山一実 乃木坂ブック... 投稿者 kazuminmovie
次は乃木坂ブックアワードでまいまいが紹介した
赤川次郎「マリオネットの罠」を読みます
久々の本格ミステリー
ダ・ヴィンチ4月号でかずみんが紹介した
羽田圭介さんの「黒冷水」も買ったので読まないと。